食道・胃・大腸の病気

SICK LIST食道・胃・大腸の病気

よくある症状でも要注意!
少しでもおかしいなぁと感じたら早めに受診しましょう。

主な食道の病気

食道イラスト
逆流性食道炎

胃酸が逆流し食道に炎症を起こす病気です。胸やけや酸っぱいものが込み上げる症状です。長引く咳や喉の違和感の原因となる場合もあります。胃内視鏡での診断を推奨します。胃酸をおさえる薬で改善します。

食道癌

のどに違和感がある、食べ物が飲み込みづらいなどが症状です。症状がなく、健康診断のバリウム検査で異常を指摘される患者さまもいます。胃内視鏡での診断が必要です。早朝に発見できれば体の負担が少ない内視鏡治療が可能です。

主な胃の病気

胃イラスト
機能性ディスペプシア

胃がもたれる、胃の痛み、食事を食べてもすぐに胃が一杯になるような感じ、みぞおちの焼けるような感じなどのつらい症状が続いているにも関わらず、胃内視鏡を行っても異常が見つからない病気です。胃酸をおさえる薬や胃の機能を調整する薬などで治療します。機能性ディスペプシアに適応のある新しい薬も開発され使用できるようになりました。ピロリ菌に感染している患者さまでは、除菌治療法を行うと症状が改善することもあります。まずは、胃内視鏡検査を行い、生命を脅かす重大な病気ではないということを確認し、安心することが大切です。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃の痛み、胃のもたれ、背中の痛み、黒い便がでる、吐き気などが症状です。胃内視鏡での診断が必要です。胃酸をおさえる薬で治療します。原因としてピロリ菌が関与していることが多いです。この場合、ピロリ菌を退治しないと潰瘍の再発率が高いため、同時にピロリ菌の治療も行います。

胃癌

症状としては、胃のもたれ、胃の痛み、吐き気がある、体重が急に減った、怠さなどがあります。自覚症状がなく、健康診断のバリウム検査で異常を指摘されたことが契機の場合もあります。胃内視鏡での診断が必要です。早期に発見できれば体の負担が少ない内視鏡治療が可能です。

主な大腸の病気

大腸イラスト
過敏性腸症候群

腸に腫瘍や炎症などの異常がないにも関わらず、便秘、下痢、お腹の痛み、不快感といった症状を繰り返す病気です。診断は問診のみでも可能ですが、50歳以上の場合、血縁者に大腸癌が多い場合、血便、体重減少、発熱、関節痛などの警告症状がある場合は、大腸癌や炎症性腸疾患などの重大な病気ではないことを確認するため、大腸内視鏡検査を行います。治療には整腸剤、大腸の運動を調整する薬、下剤などを用います。その他、過敏性腸症候群に適応のある新薬も開発されています。

大腸ポリープ

症状はないことが多く、大腸内視鏡検査で偶然発見されることが多いです。ある程度の大きさになると、将来の癌化の可能性があるため、内視鏡での切除が必要です。

大腸癌

血便、便秘、下痢、お腹の違和感、怠さなどが主な症状です。全く症状はなく健康診断の便鮮血検査で異常を指摘され発見されることもあります。診断には大腸内視鏡検査が必要です。肛門からバリウムを注入する検査やCTを用いたバーチャル内視鏡などの方法もありますが、現時点では大腸内視鏡が進行大腸癌の発見に、もっとも優れた方法といわれています。早期に発見できれば体の負担の少ない内視鏡治療が可能です。