新型コロナワクチン追加接種(令和5年度春季接種)の予約について
2023.05.18
新型コロナワクチンの追加接種(令和5年度春季接種)が開始されます。
角田記念まつだクリニック内科・消化器内科では個別接種の予約を受け付けています。
これまでの予約開始日当初は、電話が繋がりにくい状況が発生しご迷惑をおかけしておりました。
今回から当院ではインターネットでの予約も受け付けます。ご予約の際はぜひご利用ください。
【ご注意】令和5年度春季接種以外の接種券は使用できませんのでご注意ください。
<実施期間>
令和5年5月8日(月)から8月31日(木)まで
<接種対象者>
令和5年4月下旬~5月中旬に送付された新型コロナワクチン追加接種(令和5年度春季接種)の接種券をお持ちで、以下に該当する方
- 65歳以上
- 12~64歳までの基礎疾患のある方
- 12~64歳までの医師が必要と判断した方
- 医療従事者、施設従事者
<予約開始時期>
4月27日(木)予約開始
<ご予約方法>
お電話もしくはネットにてご予約を受け付けております。
<予約受付曜日・時間>
月・火・木・金 8:30~17:30
水・土 8:30~12:30
※当院で初回接種・追加接種をしていない方も予約可能です。
※接種ワクチンはファイザー社ワクチン(オミクロン株対応・2価)を予定しています。供給状況により変更する場合もありますが、その場合は事前に告知します。
※【重要】当院では初回接種(1、2回目)は行っていません。
令和5年度 仙台市特定・基礎健診の予約を開始しました
2023.05.18
角田記念まつだクリニック内科・消化器内科では、生活習慣病の予防を目的として、国民健康保険被保険者の方に「特定健康診査」の予約を開始しました。
健診をご希望の方は、事前に電話または予約システムでご予約をお願いします。
|健診実施期間
2023年6月~9月、2024年1月
|健診内容
- 問診:自覚症状・既往歴・受診状況など
- 身体計測:身長・体重・腹囲・BMIなど
- 理学的検査:聴診など
- 血圧測定
- 尿検査:蛋白・糖・潜血
- 血液化学検査:HDLコレステロール・LDLコレステロール・中性脂肪
- 肝機能検査:AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GT(γ-GTP)
- 腎機能検査:血清クレアチニン・eGFR
- 尿酸検査:血清尿酸
- 貧血検査:赤血球数、血色素量、ヘマトクリット
- 血糖検査:ヘモグロビンA1c
- 心電図検査
- 事後指導
*特定健診の実施の詳細は仙台市ホームページをご参照ください。
*基礎健診の実施の詳細は仙台市ホームページをご参照ください。
令和5年度 仙台市胃がん検診胃内視鏡検査 の予約を始めました
2023.05.18
仙台市では、胃がん検診、子宮頸がん検診、肺がん検診、大腸がん検診、前立腺がん検診といった“がん検診”を実施しております。
このうち、胃がん検診に関しては平成31年度より、従来の胃X線検査(バリウム)に加え、胃内視鏡検査(胃カメラ)も選択できるようになりました。
胃X線検査・胃内視鏡検診は市内の登録医療機関で受けることができ、角田記念まつだクリニック内科・消化器内科も認定されています。
検診をご希望の方は電話もしくは予約システムで予約を受け付けています。
胃がんの早期発見・早期治療のため定期的に胃がん検診を受けましょう。
|対象
50歳以上の市民で前年度本検診を未受診の方
|検査方法
問診・胃内視鏡
【重要】
ご予約の際は受診券に記載されている実施期間をご確認の上ご予約をお取りください。
実施期間外の場合は検診を行うことはできません。
<仙台市胃がん内視鏡検診を受診される方の注意事項>
- 午前の部(8:30~13:00)の検査の場合は前日の21:00から絶食となります。
午後の部(14:00~17:30)の検査の場合は当日の朝8:00までに食事を済ませ、以後は絶食となります。
いずれの場合でも飲水は可能です。 - 検査当日は受診券と保険証を忘れずにお持ちください。
- 仙台市胃がん検診胃内視鏡検査では、経口内視鏡(口から挿入する胃カメラ)、経鼻内視鏡(鼻からの挿入する胃カメラ)を選択できます。
ただし、鎮静薬を使用した内視鏡は実施できません。
【重要】発熱等の症状のある患者さまは直接来院せず受診前に必ず電話でご相談ください
2023.05.18
新型コロナウイルスが完全に撲滅されていない昨今の状況下においては、発熱のある患者さまを診察・検査する際には十分に感染防御策を講じる必要があります。
当院では下記のような感染予防策を行っており、その確実な実践のため、発熱・息切れ・咳・痰・強い倦怠感などといった新型コロナウイルスを完全に否定できない症状のある患者さまにおいては、直接来院せず受診前に必ず電話でご相談してください。院内感染防止のためご理解・ご協力の程よろしくお願いします。
【発熱のある患者さまに対しての当院の感染予防策】
・原則予約制で診察しています。
・一般の患者さまが使用する診察室とは違う場所で診察しています。また、一般の患者さまとは可能な限り交わらない動線でご案内しております。
・医師や看護師はマスク、フェイスシールド、ガウンなどの個人防護具を使用して診察します。
【発熱のある患者に対して当院で可能な検査】
・新型コロナウイルス(COVID-19)PCR検査
・新型コロナウイルス(COVID-19)抗原検査
・インフルエンザ抗原検査
・溶連菌検査、胸部レントゲン、超音波検査、採血、採尿など
【患者様へ】
・診察の進行状況によっては自家用車などでお待ち頂く事があります。
・当院は宮城県が指定する「発熱等の症状のある方の検査・診療ができる医療機関」です。発熱・息切れ・咳・痰・強い倦怠感などといった新型コロナウイルスを完全に否定できない症状の患者さまを診察する際は十分な感染防止策を講じる必要があるため、その体制維持のため厚生労働省・宮城県の指導のもと【院内トリアージ実施料】(3割負担の場合 1,650円、1割負担の場合550円)を算定しています。
進化するレントゲン:
フラットパネルディテクターとAI(人工知能)診断
2023.03.29
角田記念まつだクリニック内科・消化器内科では、2023年3月24日(金)より新しい医療機器「X線フラットパネルディテクター(FPD)」「胸部レントゲン画像病変検出ソフトウエア(FUJIFILM CXR-AID)」を導入いたしました。
今回はその機器について詳しく解説したいと思います。
|レントゲン写真から分かること
レントゲン検査は健康診断で必ずといっていいほど行う検査です。当院でも毎日のように実施しています。
例えば下記のような症状で使用します。
- 胸の痛みで受診した場合:
自然気胸(肺に穴があきつぶれる病気)がないかチェックします - 咳のため受診した場合:
肺炎や肺癌がないかチェックします - 腹痛のため受診した場合:
腸閉塞や尿管結石がないか調べます - 症状のない生活習慣病:
心肥大や心不全の兆候がないか定期的にレントゲンで調べます
最近では、CTやPETなど優れた検査機器もありますが、検査費用が安い、機器が広く普及し手軽に受けられる、被爆量が少ない、その割に得られる情報も意外に多いなど、レントゲンのほうが優れている点も多くあります。
|進化するレントゲン:
フラットパネルディテクター
当院では最新のフラットパネルディテクター(FPD)というレントゲンシステムを使用しています。
以前使用していたコンピューティッド・ラジオグラフィー(CR)は、放射線を蓄える特殊な板に放射線を照射して撮影し、撮影終了後にその板を撮影台から取り外して運搬し、読み取り機に入れて画像化していました。
新たなFPDでは、放射線が照射される板自体で画像化までを完了してしまいます。よって、CRと比較し画像の劣化が少なく、低被爆で高画質なレントゲン画像が得られます。
また、特殊な板の取り外しと運搬の作業が省略されるため、大幅に撮影時間が短縮されます。
患者さまや医療者に負担となっていた、レントゲンの撮り直しや、胸部正面撮影→側面撮影といった連続撮影も簡単に行えるようになりました。
現在レントゲンを大量に撮影する総合病院や健診センターでは広く導入されていますが、今後はクリニックでも徐々に普及していくと期待されます。
|進化するレントゲン:AI(人工知能)診断
当院では胸部レントゲン画像病変検出ソフトウエア(FUJIFILM CXR-AID)を導入しています。
これは撮影した胸部レントゲン画像をAI(人工知能)が自動解析し、肺癌の可能性がある影、肺炎の可能性のある影、気胸が疑われる領域をマーキングし指摘します。
解析は30秒程度で完了します。これを医師が確認し、病変の見落とし防止を支援するシステムです。
AI診断に関しては、当院で実施する全ての胸部レントゲンに無料で実施しています。
レントゲン検査は非常に身近で基本的な検査ですが、確実に進化を遂げています。
レントゲン検査の最大の長所は気軽に受けられることです。症状があるときは当然ですが、症状がないときでも病気の早期発見のため定期的にレントゲン検査を受けましょう。

院長
青森県三沢市出身
函館ラ・サール高校卒
近畿大学医学部卒
医学博士
日本内科学会認定 総合内科専門医
日本消化器病学会認定 消化器病専門医
日本内視鏡学会認定 内視鏡専門医
日本肝臓学会認定 肝臓専門医
日本医師会認定 産業医
日本肝癌研究会 会員
日本超音波学会 会員
難病指定医 消化器科
身体障害者福祉法第15条第1項による指定医(障害区分:肝臓の機能障害)
『糖尿病』を放置していませんか?
2023.03.06
厚生労働省の2019年「国民健康・栄養調査」によると、我が国で「糖尿病が強く疑われる人」は約1,000万人と推定されています。
そして、その4分の1は未治療で放置されていると言われており、糖尿病患者様が安心して負担なく治療できる環境整備が急務です。
角田記念まつだクリニック内科・消化器内科では、これまで「かかりつけ医」「総合内科専門医」として、糖尿病の患者様が通院できる環境を整備してきました。
現在、当院で可能な糖尿病の検査・治療は下記の通りです。大方の糖尿病検査・治療は可能と考えております。
|当院で可能な主な糖尿病の検査
- 血糖値、HbA1C (ヘモグロビン・エー・ワン・シー)
糖尿病の程度の指標です。院内の検査機器を使用し5分程度で結果が分かります。 - 尿中アルブミン:
糖尿病の合併症の一つである糖尿病性腎症の早期発見に役立ちます。 - 血中インスリン、尿中Cペプチド、75gOGTT:
糖尿病の病態把握、治療方針の決定に役立ちます。 - 自己血糖測定:
簡易自己血糖測定器を用いて自分で血糖値を測定します。 - 間欠スキャン式持続血糖測定(商品名:フリースタイルリブレ):
センサーを皮膚に貼り付けて24時間の血糖値を測定します。
|当院で可能な注射薬による糖尿病治療
- インスリン療法(商品名:ライゾデグ、ノボラピットなど):
血糖を下げるホルモンであるインスリンを自己注射します。 - BOT療法(商品名:トレシーバなど):
基礎インスリン補充目的の持続効果型インスリンの注射と経口血糖降下薬を併用する治療です。 - GLP-1受容体作動薬(商品名:トルリシティなど):
膵臓からのインスリン分泌を促進する作用がある小腸から分泌されるホルモン(GLP-1)を、より作用しやすいように構造を変えた製剤です。
|当院で可能な飲み薬による糖尿病治療
- DDP-4阻害薬(商品名:ジャヌビアなど):
膵臓からのインスリン分泌を促進する作用がある小腸から分泌されるホルモン(GLP-1)が分解されるのを防ぎ、血糖値を下げます。 - GLP-1作動薬(商品名:リベルサス):
上述の注射薬の飲み薬です。 - SGLT2阻害薬(商品名:フォシーガなど):
腎臓において、糖の再吸収を抑えることにより、糖を尿と一緒に外に出し、血糖値を下げます。 - スルホニル尿素(SU)薬(商品名:アマリール、オイグルコンなど):
インスリン分泌を司る膵臓に働きかけ、インスリン分泌を促進させ血糖値を下げます。 - 即効型インスリン分泌促進薬(商品名:シュアポストなど):
スルホニル尿素薬と同様に膵臓に働きかけ、インスリン分泌を促進させ血糖値を下げます。
SU薬と比較すると吸収・分解が非常に速いことが特徴で、主に食後の高血糖を下げる目的で服用します。 - ビグアナイド(BG)薬(商品名:メトグルコ、ツイミーグなど):
肝臓で糖が作られるのを抑えたり、筋肉での糖利用を高めたりすることで、血糖値を下げます。 - αグルコシダーゼ阻害薬(商品名:ベイスンなど):
腸管において、食べ物に含まれるブドウ糖の吸収を抑えて、食後の血糖値が高くなるのを防ぎます。 - チアゾリジン薬(商品名:アクトス):
脂肪や筋肉に対してインスリンの働きを高めることで、ブドウ糖の利用を促進し、血糖値を下げます。
|食事指導
医師や看護師が食品交換表や食事記録表を用いて行っています。
厳重な食事管理を必要とする場合や患者様から希望があった場合は、管理栄養士のいる専門病院に依頼しています。
|糖尿病の治療・検査の最近の話題
- GLP-1作動薬は、膵臓からインスリンを分泌させるだけでなく、体重減量や食欲低下の効果もあり糖尿病治療薬として非常に期待された薬でしたが、これまで注射薬しかありませんでした。
しかしついに内服薬が開発され、2021年から「リベルサス」が使用できるようになりました。 - 長らく糖尿病治療の基本薬とされていたビグアナイド薬に2022年からはツイミーグが加わりました。
従来のものよりも安全と効果の面で期待されています。 - 2022年から間欠スキャン式持続血糖測定が保険収載されました。
これまでは皮膚に針を刺して少量の血液を出し自己血糖値測定をしていましたが、間欠スキャン式持続血糖測定では皮膚にセンサーを張り付けて血糖値を測定します。
痛みが少なく、24時間の血糖値が測定できます。
このように、角田記念まつだクリニック内科・消化器内科では、少しでも糖尿病患者様の治療を負担なく続けられるよう努めております。
治療抵抗性の患者様、合併症を有する患者様に関しては、「かかりつけ医から糖尿病専門医・専門医療機関紹介基準」「かかりつけ医から腎臓専門医・専門医療機関紹介基準」に準じて、専門医・専門医療機関と連携をとりながら治療を行っています。
【PDF】かかりつけ医から糖尿病専門医・専門医療機関紹介基準
(作成:日本糖尿病学会 監修:日本医師会)
【PDF】かかりつけ医から腎臓専門医・専門医療機関紹介基準
(作成:日本腎臓学会 監修:日本医師会)
糖尿病の治療は継続が大切です。そのためには、まずは通院しやすい医療機関に相談することをお勧めします。
健診で「血糖値」「HbA1C」「尿糖」など「糖尿病」を疑う所見を指摘された場合は、遠慮なくご相談ください。

院長
青森県三沢市出身
函館ラ・サール高校卒
近畿大学医学部卒
医学博士
日本内科学会認定 総合内科専門医
日本消化器病学会認定 消化器病専門医
日本内視鏡学会認定 内視鏡専門医
日本肝臓学会認定 肝臓専門医
日本医師会認定 産業医
日本肝癌研究会 会員
日本超音波学会 会員
難病指定医 消化器科
身体障害者福祉法第15条第1項による指定医(障害区分:肝臓の機能障害)
【2023年春】花粉飛散予想
2023.02.16
2023年春の仙台の花粉の飛散開始は2月下旬(2月24日頃)と予想されています。また、例年よりも飛散量は多くなると予想されています。
花粉症に対しては下記のような対策が有効です。
- マスク、眼鏡、帽子を着用する
- 表面がすべすべした素材のコートを着用する
- 帰宅時に衣服や髪をよく払ってから入室する
- 入室後、すぐにうがい、手洗い、洗顔をする
- 窓、戸をなるべく閉めておくようにし、換気時には窓を小さく開け、短時間にとどめる
- 洗濯物の外干しは避け、室内干しや乾燥機を使用する
- 特に窓際を念入りに、こまめに掃除をするようにする
- 空気清浄器を使用する
- ニュースなどで花粉の飛散状況をチェックし、飛散の多いときには念入りに対策したり、外出を控える
角田記念まつだクリニック内科・消化器内科では、花粉症に対しては、抗アレルギー薬(内服薬・点眼薬・点鼻薬)の処方を行っています。
これらの抗アレルギー薬は即効性に欠けるため、花粉飛散開始の1~2週間前からの服用が必要といわれています。
例年、花粉症の症状にお悩みの患者様は早めにご相談ください。

院長
青森県三沢市出身
函館ラ・サール高校卒
近畿大学医学部卒
医学博士
日本内科学会認定 総合内科専門医
日本消化器病学会認定 消化器病専門医
日本内視鏡学会認定 内視鏡専門医
日本肝臓学会認定 肝臓専門医
日本医師会認定 産業医
日本肝癌研究会 会員
日本超音波学会 会員
難病指定医 消化器科
身体障害者福祉法第15条第1項による指定医(障害区分:肝臓の機能障害)
完全に眠ってしまうって本当?鎮静剤を使った内視鏡
2022.12.13
近年の内視鏡装置の進歩、またそれを用いる我々専門医の手技向上は目覚しいものがあります。しかし、未だ胃カメラや大腸内視鏡は決して「楽な検査」ではありません。そのような中、鎮静剤を使用した内視鏡のニーズは年々高まっています。令和3年度の当院の場合、胃カメラでは9%、大腸内視鏡では27%の患者さまが鎮静剤を使用して内視鏡を受けられています。以前のように患者さまに我慢を強いる時代ではなく、患者さまの価値観を尊重し、希望の多様性に添わなければいけない時代です。鎮静剤を使用した内視鏡という選択肢は世界的な潮流といえます。
|適切な鎮静レベルとは?
鎮静剤を注射するとウトウトと眠ったような状態で内視鏡が受けられます。よく患者さまに「先生!完全に眠ってしまうのですよね?」と聞かれます。答えは「Yes」でもあり「No」でもあります。ガイドラインでは「意識下鎮静」が適切な鎮静レベルとして推奨されています。これは刺激を加えないとウトウトと眠っていますが、声をかけたり、体に触れたりすると目を開けて反応するレベルです。これを聞くと心配になる患者さまが時々いらっしゃいます。しかし、過剰な鎮静は、呼吸が弱くなったり、血圧が低下したり危険を伴います。また、この鎮静レベルでも患者さまの満足度は非常に高いというエビデンスもあります。当院ではミダゾラムという鎮静剤を使用しています。この薬には健忘作用という検査中の嫌なことを忘れてしまう効果があります。このため、実際は検査中の事をあまり覚えていない患者さまがほとんどです。
|鎮静剤を使用した内視鏡を安全に行うために
鎮静剤を使用した内視鏡は安全に実施されなければいけません。検査前の問診で患者さまから安全に実施するための情報を得ることはとても大切です。内視鏡の鎮静剤には新旧色々なものがあります。その中で、当院で使用するミダゾラムは、効果出現・消失が早いこと、安全治療域の幅が広く余裕があることより使いやすい薬剤です。内視鏡の鎮静剤としての歴史も長く、現在でも広く使用されています。フルマゼニルとうい拮抗薬(鎮静剤が効き過ぎたときにその効果を打ち消す薬)が存在するのも長所で、当院にも常備しています。検査中はベッドサイドモニターで呼吸状態(血中酸素濃度)などを監視しながら行います。当院の検査ベッド(ストレッチャー)には酸素ボンベが搭載されおり、必要時にスムーズに酸素投与が行えます。検査終了後はリカバリールームで1時間程度、状態の観察を行います。
この度、ベッドサイドモニターを最新機種(FUKUDA DENSHI DS-8005F)に更新しました。血圧、心拍数、心電図、血中酸素濃度といった観察する基本的な身体情報は長らく変わりありません。これまで使用していたベッドサイドモニター(COLIN NEXTBP88)は名機で不調もなくまだまだ使用可能なのですが、購入後10年以上が経過し更新することとしました。長期にわたり当院で内視鏡を受ける患者さまを見守ってくれた功績に感謝します。新しいベッドサイドモニターは基本的な機能はこれまでのものと変わりありません。携帯性が向上しており、移動時やリカバリールームでの使用がこれまでより容易になると期待しています。
角田記念まつだクリニック内科・消化器内科では、今後も引き続き「苦しくない」「安全で」「正確な」内視鏡をめざします。

院長
青森県三沢市出身
函館ラ・サール高校卒
近畿大学医学部卒
医学博士
日本内科学会認定 総合内科専門医
日本消化器病学会認定 消化器病専門医
日本内視鏡学会認定 内視鏡専門医
日本肝臓学会認定 肝臓専門医
日本医師会認定 産業医
日本肝癌研究会 会員
日本超音波学会 会員
難病指定医 消化器科
身体障害者福祉法第15条第1項による指定医(障害区分:肝臓の機能障害)
あなたの脂肪肝、本当に大丈夫ですか?
2022.11.28
・「脂肪肝」とは?
肝臓に脂肪がたまりフォアグラのような状態になったものを「脂肪肝」といい、いまや日本人の3人に1人が罹患していると言われています。健康診断で指摘されたことがある方も多いのではないでしょうか?
これまで「軽い病気」と考えられてきた脂肪肝ですが、最近になり「決して油断してはいけない病気」であることが分かってきました。
・危険な脂肪肝の存在
お酒が肝臓に悪いことはよく知られていますが、日本人が脂肪肝になる原因の多くは「食べ過ぎ」です。
お酒をたくさん飲まない人の脂肪肝を「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」といいます。NAFLDの患者では狭心症や心筋梗塞が多いことが近年の研究で知られており、生活習慣病の温床として認知されるようになりました。
NAFLDには下記2つのタイプがあります。
■症状が軽く改善しやすい単純性脂肪肝(NAFL)
■重症の非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
特に後者のNASHは、放置すると肝硬変や肝臓癌へ進行します。NAFLも放置するとNASHに進行することがあります。
脂肪肝の人すべてが重症化するわけではありませんが、早期に診断して原因となる生活習慣や肥満を改善し、慎重に経過観察することが大切です。
・重症化する危険性のある脂肪肝(NASH)を診断するには?
肝臓は「沈黙の臓器」と言われているため、症状からは診断できません。また、症状があるときは既に進行している可能性があります。
代表的な肝臓の病気で知られているB型・C型肝炎は血液検査をすれば簡単に診断できます。しかし脂肪肝(NASH)では「これを調べれば間違いなく診断できる」という血液検査は現時点では存在しません。
よって、複数の血液検査や画像診断を駆使し、その解釈で病気の存在を疑う医師のテクニックが不可欠です。
こんなに身近にありふれた病気であるにもかかわらず、脂肪肝(NASH)の診断はとても難しいのです。
・何とか早期に脂肪肝(NASH)を発見できる診断方法は無いでしょうか?
完璧ではないのですが、ひとつの方法として挙げられるのは「FIB4インデックス」というものです。
これは肝臓の病気の進行度を予測する計算式のことで、年齢・血小板値・肝機能(AST、ALT)といった、健康診断で一般的に行われている検査項目を基に導き出されます。「1.30以上」が脂肪肝(NASH)を疑うひとつの指標です。
日本肝臓学会のホームページにアクセスして該当項目の検査結果を入力すれば、誰でも値が計算できます。
他に挙げられる簡単な診断方法としては、血小板値の確認があります。
一般に血小板の基準値は15万~35万個くらいです。ほとんどの肝臓の病気は、進行すると徐々にこの血小板値が低下していきます。そして脂肪肝(NASH)では、C型肝炎など他の肝臓の病気に比べ、症状が進行しても血小板値の低下が緩やかであると言われています。
よって、より早期に脂肪肝(NASH)を発見するためには、血小板値の正常範囲内である20万個を切る頃から疑ってもよいと思います。血小板の検査結果が正常値の範囲内であっても、実際の数値をしっかりとご確認ください。
健康診断の結果を今一度ご確認頂き、脂肪肝に関して何か気になることがありましたら遠慮なくご相談ください。

院長
青森県三沢市出身
函館ラ・サール高校卒
近畿大学医学部卒
医学博士
日本内科学会認定 総合内科専門医
日本消化器病学会認定 消化器病専門医
日本内視鏡学会認定 内視鏡専門医
日本肝臓学会認定 肝臓専門医
日本医師会認定 産業医
日本肝癌研究会 会員
日本超音波学会 会員
難病指定医 消化器科
身体障害者福祉法第15条第1項による指定医(障害区分:肝臓の機能障害)
令和4年度のインフルエンザ予防接種の予約を開始しました
2022.09.16
令和4年度のインフルエンザ予防接種の予約を開始しました。
2022年4月以降の南半球でのインフルエンザ患者数の増加、わが国の海外からの入国規制緩和により、今年度はインフルエンザの流行が危惧されています。インフルエンザワクチン接種希望の方はお電話でご予約をお願いします。
【インフルエンザ予防接種のご注意事項】
・当院が確保しているワクチン数に限りがあるため、予約が確保数に達し次第受付を終了します。