ピロリ菌は気になるけれど内視鏡検査(胃カメラ)が苦手という方へ。ピロリ菌検診をはじめました。
2020.08.01
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は胃の粘膜に生息する細菌で、胃がんの最大の原因であることが知られています。ピロリ菌検査には6種類の方法がありますが、これらを保険診療で実施できるのは、「内視鏡検査において胃炎の確定診断がなされた患者」とされています(保医発0221第31号 厚生労働省通達)。しかしながら、ピロリ菌は気になるけれども内視鏡検査は苦手だなという方もいると思います。このような方のためにピロリ菌検診を始めました。
【検査】
ピロリ菌の診断方法としては最も精度の高い尿素呼気法という検査法で診断します(正診率99.1%)。検査薬を内服したのちに呼気を採取し調べます。検査にともなう苦痛は全くありません。院内の診断装置を利用し約2分(呼気採取を含めると30分)で結果が分かります。
【費用】
検診料 5,000円(税別)
【予約】
ピロリ菌検診をご希望の方は電話で予約をお願いします。
- 陽性であった場合は保険診療での除菌治療をご案内します。保険診療でピロリ菌の除菌治療を行うには、内視鏡で胃炎の存在や胃がんの否定を診断することが必要です。
- 尿素呼気試験では、プロトンポンプ阻害薬(PPI)という薬を内服している場合は偽陰性が高くなります。お薬を内服中の患者さまはお知らせください。
- ピロリ菌検診はピロリ菌の感染の有無を診断するものであり、胃がんの存在を診断するものではりません。