帯状疱疹には予防のためのワクチンがあります
2025.03.31
|「帯状疱疹」とは?
帯状疱疹とは、身体の左右どちらか一方の皮膚にピリピリとした刺すような痛みと、それに続いて赤い斑点と小さな水膨れが帯状に出現する病気です。水痘(すいとう)・帯状疱疹ウィルスが原因といわれています。
早期に治療を行うと通常2週間程度で皮膚の症状は改善しますが、治療が遅れたり症状が強かったりするときは、後遺症として痛みが残ってしまう場合があります。
|どんな人が発症しやすいの?
50歳以上になると発症しやすくなり、日本では80歳までの約3人に1人が帯状疱疹になるといわれています。
|帯状疱疹には予防のためのワクチンがあります!
2016年から帯状疱疹の予防目的に生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)が50歳以上を対象に接種できるようになりました。2020年から従来の生ワクチンと比較して、より予防・持続効果が高い不活化(組み換え)ワクチン(シングリックス®️「グラクソ・スミスクライン」)も接種できるようになりました。それぞれのワクチンには下記のような特徴があります。
生ワクチン | 不活化(組み換え)ワクチン | |
---|---|---|
接種回数 | 1回 | 2回(2~6か月間隔) |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉注射 |
接種対象年齢 | 50才以上 | 50才以上 |
主な副反応 | (70%以上) ー (30%以上)接種部の発赤 (10%以上)搔痒感、熱感、腫脹、疼痛 |
疼痛 接種部の発赤・筋肉痛・疲労 発熱、頭痛、腫脹、悪寒、胃腸症状 |
予防効果 | (1年後)6割程度の予防効果 (5年後)4割程度の予防効果 (10年後)データなし |
9割以上の予防効果 9割程度の予防効果 7割程度の予防効果 |
病気や治療のため免疫力の低下した人への接種 | 不可 | 可能 |
価格 | 安い | 高い |
|まつだクリニックでは帯状疱疹ワクチンの接種を受け付けております
接種ご希望の方はまつだクリニックまで遠慮なくご相談ください。なお、基礎疾患のある方は主治医に接種を行ってよいか事前に確認してください。
国内のワクチン供給に関しては欠品や遅延が発生することがしばしばあります。ワクチン接種ご希望の方は、必ず電話で確認の上、ご予約をお願い致します。
接種料金
生ワクチン |
8,000円(税込) | |
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不活化(組み換え)ワクチン(1回) |
22,000円(税込) |
|仙台市高齢者帯状疱疹予防接種
仙台市では2025年度より65歳の方を対象に帯状疱疹ワクチンが定期接種となました。接種費用への補助があります。また、2025年度から2029年度までは経過措置として70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳の方も対象となります。詳細は下記をご確認ください。
自己負担金
生ワクチン |
5,000円 | |
---|---|---|
不活化(組み換え)ワクチン(1回) |
22,000円(1回あたり11,000円) |