令和4年度 当院における上部内視検査(胃カメラ)の実施状況
2023.07.04
仙台の角田記念まつだクリニック内科・消化器内科で実施した、昨年度の胃カメラの実施状況に関してご報告します。
当院で胃カメラを受けられる患者様の参考になれば幸いです。
・実施した人数
令和4年度 | 518人 |
令和3年度 | 528人 |
令和2年度 | 555人 |
・検査の種類
経口内視鏡(口からの胃カメラ) | 253(48%) |
経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ) | 193人(37%) |
鎮静剤を使用した上部内視鏡(眠ってする胃カメラ) | 72人(14%) |
・主な検査の目的
胃の痛み・胸やけなど症状の原因を調べるため | 173人(33%) |
前回の胃カメラで指摘された病変の経過観察のため | 114人(22%) |
健康診断(バリウムなど)で異常を指摘されたため | 58人(11%) |
仙台市胃がん内視鏡検診 | 148人(29%) |
・診断した胃の病気で特筆すべきもの
未治療のピロリ菌による胃炎 | 50人 |
治療を必要とする逆流性食道炎 | 36人 |
胃・十二指腸潰瘍 | 9人 |
胃粘膜下腫瘍 | 16人 |
食道胃静脈瘤 | 2人 |
アニサキス症 | 1人 |
≪総括≫
新型コロナウィルス感染拡大以降、内視鏡では厳重な感染対策の実施が必要となりました。
当院でも従来行っていた対策に加え、ガイドラインに準じて検温、換気、ガウン・フェイスシールド着用など、これまでにない対策を開始しました。
令和4年度は弱毒のオミクロン株が流行の主体となり、ワクチン接種率向上もあいまって、様々な状況で規制緩和が行われました。しかしながら、内視鏡診療の現場では依然として感染リスクを念頭におきながら診療を続けています。
医療のなかで内視鏡はコロナ流行以前から厳重な感染対策が要求される部門です。
近年、当院で感染対策として行ってきたことの一つは、内視鏡機材のディスポーザブル(使い捨て)への変更です。
以前は多くの機材を消毒滅菌し再利用していましたが、近年はディスポーザブル製品も発売されています。ディスポーザブルはコスト面では不利ですが(患者さまの検査費用には影響ありませんのでご安心ください)、感染予防には非常に有効です。
昨年度はマウスピース(胃カメラを嚙まないように口にくわえる器具)をディスポーザブルに変更しました。最も徹底した消毒滅菌を必要とする処置具の生検鉗子(癌が疑われるときに診断のため胃の粘膜を採取する器具)は、2019年にディスポーザブルに変更しています。これらの対策は当院の内視鏡の感染予防に大きく寄与すると考えています。
仙台市若林区六丁の目駅前の角田記念まつだクリニック内科・消化器内科では、患者様が安全に内視鏡を受けられるよう、常に検証を行い環境整備しています。
院長
青森県三沢市出身
函館ラ・サール高校卒
近畿大学医学部卒
医学博士
日本内科学会認定 総合内科専門医
日本消化器病学会認定 消化器病専門医
日本内視鏡学会認定 内視鏡専門医
日本肝臓学会認定 肝臓専門医
日本医師会認定 産業医
日本肝癌研究会 会員
日本超音波学会 会員
難病指定医 消化器科
身体障害者福祉法第15条第1項による指定医(障害区分:肝臓の機能障害)