INFORMATIONお知らせ

当院ではCAVI検査(動脈硬化・動脈閉塞・血管年齢の診断)が受けられます。
2024.04.19


■動脈硬化とは?
文字どおり動脈が硬くなる状態のことです。肥満などにより、血液中のコレステロールが増加しこの状態が長く続くと、血管の壁に悪玉コレステロールが蓄積していきます。これを粥腫(じゅくしゅ)といいます。粥腫は蓄積することで血管の内腔を狭くし、剥がれたりすると血液の流れを塞いでしまうこともあります。高血圧は血管に負担をかけ粥腫の破綻を増長します。糖尿病は血管をもろくし動脈硬化を加速させます。血管が詰まってしまうと、臓器や組織に血液が流れず、その場所が壊死して狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの心臓や血管の病気を発症しやすくなります。また、硬くなった血管はもろく、破れやすいため、脳出血やクモ膜下出血の発症リスクが高まります。

■CAVI検査とは?
動脈硬化の進行度を評価し、心臓や血管の病気の早期発見につながるのが、CAVI検査です。CAVIとは、心臓(Cardio)から足首(Ankle)までの動脈(Vascular)の硬さの指標(Index)の略で、動脈硬化の指標です。CAVIの測定をするときは、ベッドに仰向けに寝てもらい、両腕、両足首にカフを、胸元に心音マイクをつけ、血圧と脈波を測定します。時間は5分程度で済み、患者さんに痛みなどの苦痛はありません。血圧測定と同じような簡単な検査です。検査結果もその場で出るため、その日のうちに医師の診断が受けられます.

■CAVI検査ではどのようなことが分かるのか?
1.動脈の硬さ
CAVIの値が8.0未満は正常範囲ですが、8.0~9.0は境界域で、9.0より高いと動脈硬化が進んでいるといえます。
2.動脈の詰まり
ABIの値は、0.9以下だと足の動脈の詰まりが疑われ、値が低いほど重症になります。
3.血管年齢
CAVIの値が9.0未満であっても、血管年齢が高い人は、同じ年齢の人に比べて動脈硬化の進行が早いと考えられます。

これらの情報は、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを予測し、高血圧、糖尿病、高脂血症の治療の方針決定の決定に役立ちます。また、運動・食事療法やお薬の治療を行ったときの効判定にも役立ち、生活習慣病の治療継続に対するモチベーション維持にも役立ちます。

■検査の費用は?
血圧脈波検査(CAVI検査、ABI検査)
・保険診療
 300円(自己負担3割)
 100円(自己負担1割)
注:初診料・再診料などは含まれません。
・自由診療
 1,500円(税込)

検査をご希望の方はご遠慮なくご相談ください。